2007年12月28日金曜日

国家の品格(藤原正彦著)からの引用

  第三章 自由、平等、民主主義を疑う 「真のエリート」が必要 より

 真のエリートには二つの条件があります。第一に、文学、哲学、歴史、芸術、科学といった、何の役にもたたないような教養をたっぷりと身につけていること。そうした教養を背景として、庶民とは比較にもならないような圧倒的な大局観や総合判断力を持っていること。これが第一条件です。 第二条件は、「いざ」となれば国家、国民のために喜んで命を捨てる気概があることです。この真のエリートが、いま日本からいなくなってしまいました。 昔はいました。旧制中学、旧制高校は、こうした意味でのエリート養成機関でした。旧制一高の寮歌の中に「栄華の巷、低く見て」という歌詞があって、時に「悪しきエリート主義」の象徴みたいに言われますけど、この歌詞はある本質を衝いていると言える。真のエリートには、俗世に拘泥しない精神性が求められるからです。

紀伊国屋書店 デイリーベスト

   1   「朝30分」を続けなさい!(アスコム)
   2   未来予知ノート(ソフトバンククリエイティブ)
   3   愚か者の独り言(長尾弘)
   4   看護小論集(現代社「新宿区」)
   5   愚か者の独り言2(長尾弘)
   6   愚か者の独り言3(長尾弘)
   7   永遠平和のために(綜合社)
   8   お金は銀行に預けるな(光文社)
   9   Michelin guide東京2008(日本ミシュランタイヤ)
  10   女性の品格(PHP研究所)   

2007年12月20日木曜日

ジョージ・オーウェル「一九八四年」

 二重思考(ダブルシンク)とは一つの精神が同時に相矛盾する二つの信条を持ち、その両方とも受け容れられる能力のことをいう。党の知識人達は、如何なる方向に己の記憶を変造せねばならぬかを熟知している。従って己が現実をごまかしていることは承知の上だ。ところが二重思考を行使する事により、彼は現実が侵されておらぬと己れを納得させるのである。その過程は意識的なものでなければならぬ、さもなければ充分な精確さによって実行されないであろう。然し同時に無意識的なものでなければならぬ、さもなければ虚構を造ったという感情、さらに罪悪感も伴うであろう。

2007年12月15日土曜日

ウェブ時代をゆく(梅田望夫著)からの引用

   第三章 「高速道路」と「けものみち」より

 あるとき、優秀で人付き合いもきちんとこなす日本の若者(二十代後半)と話していて、「明日会社を辞めることになったらまず何をする?」と尋ねたところ、彼は絶句してしまった。きっと頭の中が真っ白になったのだろう。しばらくして「転職先も職業のイメージも浮かばない」と、自信なさげに私に言うのである。日米を比較していつも思うのは、米国の若者は力がなくてもやたらと自信がある一方、日本の若者は力があるのに自信がなさすぎる。「けものみち」を何とか二十年にわたって生きてきた私には、男女を問わず若者を見ればその人が「けものみち」を歩いていけそうかどうかの嗅覚が働くのだが、私が「大丈夫、君なら」と思う日本の若者たちの大半が、組織を離れて「一人で生きる」自信がないのである。ウェブ進化は、個をエンパワーするものである。個の可能性は、一つの専門性には制限されない。専門性や志向性の複合技で個の総合力を定義し、その力で自由に社会を生きていく。それが「けものみち」を歩くということだ。私は、ウェブ進化によってそういう可能性が大きく開かれたこれからの若者たちがうらやましくて仕方ないのだが、そう教育されていないからなのであろう、優等生ほど「けものみち」への想像力を欠き、未来に漠然とした不安な気持ちを抱いている。

2007年12月11日火曜日

十八史略の人物学(伊藤肇著)からの引用

  37 辛相の条件 エリートの人間学より

 人を組織し、党をつくり、企業を運営し、自ら、権力をふるって、これを自他のために役立てる。これが政治であり、経営である。だが、権力くらい、人を堕落させるものはない。権力支配には名聞利達を伴い、道徳腐敗を生じやすいのだ。(中略)知識はいかに精緻なものであっても、それは断片的なことを記憶しているというだけの単なる大脳の働きにすぎないし、知識だけは行動力とはならない。ところが、その人間の精神活動に理想が生まれてくると、つまり志をもつようになると、それが知識と結びついて、道徳的、心理的判断ができるようになる。それを見識という。したがって、見識は、人から借りることもできないし、つけ焼刃などもきくものではない。自分自身の修行以外に、見識を身につけることは不可能なのだ。しかし、この見識をもってしても、現実に事を処し、進めていくことになると、なかなか容易なことではない。さまざまな利害や矛盾、また、そこから発生する議論の中にあって、それらを抑え込んで実践しなければならない決断力が必要になってくる。つまり、見識にこの決断力を伴ったものがたん識である。

2007年12月8日土曜日

紀伊国屋書店デイリーベスト

   1   ハリー・ポッターと死の秘宝上下巻セット(静山社)
   2   眠れない一族(紀伊国屋書店)
   3   日本の10大新宗教(幻冬舎)
   4   問題な日本語その3(大修館書店)
   5   特集:2007広告ベストテン(地方・小出版流通センター)
   6   ホルモー六景(角川書店)
   7   クリスタルの再会(早川書房)
   8   おひとりさまの老後(法研)
   9   女性の品格(PHP研究所)
  10   センター試験過去問研究 数学1・A/2・B2008(教学社)

2007年12月7日金曜日

小沢主義(小沢一郎著)からの引用

第4章 リーダーの条件より

 何度も繰り返すが、志は何も政治家だけに求められるものではない。社会のどんな分野であろうと、志や夢を持って仕事をしていくことはとても大切なことだ。仕事とは、単に金儲けのためにやるものではない。自分に与えられた仕事を通じ、周囲の人々を少しでも幸せにし、そして自分の属する社会を少しでもよくしていきたい-そう願いつつ働くことこそが本当の生き甲斐にも通じる。だからこそ、あらゆる職業において志は必要だと僕は思う。「志」という言葉は、今日の日本では死語のように扱われているが、私は日本の若者たちに対して、クラーク博士と同じく、ぜひ一人一人が大志を持った人間になってもらいたいと思っている。

2007年12月5日水曜日

日本的権威の論理(会田雄次著)からの引用

 第一章 リーダーシップス・クライシスより

 最後に若い人々、すくなくとも四十歳前の人々に一言したい。当然大きな志を持ってよい資格と資質を持った人間が、愛情につつまれた小さな家庭の幸せとか、趣味ある生活とか、危険も波瀾もない平和で堅実な生き方とかを望むなど、若者として何とも悲惨で愚劣で矮小な自己設計をどうしてするのか。女房や子供などどうなっても構わないではないか。好きにさせておけ。馬鹿げた夢でも見果てぬロマンティシズムでもよい。その夢を持ち、育て、それを語り、議論して生きることこそ、真の青春の名に値するはず。何とかもうすこし大きな希望を持って生きてくれないか。



2007年12月4日火曜日

文教堂週間チャート

   1   ホームレス中学生(ワニブックス)
   2   The Book ~jojo’s bizarre adventure 4th another day~(集英社)
   3   クラッシュ・ブレイズ 夜の展覧会(中央公論社)
   4   なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?(ゴマブックス)
   5   ドラゴンクエスト4 導かれし者たち 導きの書(集英社)
   6   女性の品格 装いから生き方まで(PHP研究所)
   7   明るい暮らしの家計簿(ときわ総合サービス)
   8   恋空~切ナイ恋物語~上(スターツ出版)
   9   君空(スターツ出版)
  10   ’08 かんたん年賀状素材集(技術評論社)

2007年12月1日土曜日

Amazon.co.jp DVDベストセラー

   1   パイレーツ・オブ・カリビアン|ワールド・エンド2-Disk ・スペシャル・エディション
   2   ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!ダウンタウン結成25年記念DVD永久保存版(10)
   3   関ジャニエイト「47」初回限定盤 
   4   ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(1枚組)
   5   ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 特別版(3枚組)
   6   ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!ダウンタウン結成25年記念DVD永久保存版(11)
   7   47 DVD~関ジャニエイト
   8   トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション
   9   相木あきこ Ⅲ DVD~相木あきこ
  10   おおきく振りかぶって Vol.9(最終巻)   

紀伊国屋書店デイリーベスト

   1  ハリー・ポッターと死の秘宝上下巻セット(静山社)
   2  観念的生活(文藝春秋)
   3  恋のカケラ(角川書店)
   4  ゴールデンスランバー(新潮社)
   5  誰がための探求(講談社)
   6  螺旋のゆくえ(角川書店)
   7  夜の展覧会(中央公論社)
   8  C・N25(中央公論社)
   9  子どもにいちばん教えたいこと(草思社)
  10  香港恋愛夜曲(角川書店)